高度経済成長を経て、私たちの食生活は豊かになりました。ところが、現在では生活習慣病になる人が増え続けています。例えば、その前段階であるメタボリックシンドロームの疑いのある人とその予備群の人を合わせた割合は、40歳以上の男性では2人に1人、40歳以上の女性では5人に1人の割合に達していると厚生労働省が警鐘を鳴らしています。
厚生労働省は『生活習慣病は、一人一人が、バランスの取れた食生活、適度な運動習慣を身に付けることにより予防可能』と言っています。特に、『壮年期死亡の減少、健康寿命の延伸及び生活の質の向上の実現を目的として』取り組んだ『健康日本21』では、1日に350gの野菜摂取が推奨されました。これに対し、H9年~H20年調査の平均では20歳以上の摂取量は概ね290gに留まり60g不足しています。
また、『メタボリックシンドローム』という言葉の認知度は向上しましたが、中高年者が自らの健康状態を認識し、健康増進のために自ら行動を起こすまでには至っていないという結果も発表されました。
このように、現代人が野菜の摂取不足であると言われ始めて久しいのですが、現代の生活習慣においては十分な野菜を摂取しにくいことも原因のひとつと考えられます。このため、私たちは今までに培った自社技術を活用して、安心・安全な国産野菜をパウダーやタブレットにしてお届けしたいという思いに至りました。
私たちがお届けする「ファインパウダー」は、国産の野菜を丸ごとパウダーにした自然食品で、ビタミン,ミネラル,食物繊維などの栄養を豊富に含んだ食品です。自然な食品をバランスよく、便利に、簡単に摂取できます。
これからも私たちは更なる研究を続け、皆様の健康増進のお役に立てる食品をお届けし続けます。
ファインパウダーの原料には全て国産の農産物を使用しています。現在の原料生産地を示しました。
(止むを得ない事情により変更する場合があります。)
2023年5月現在
原材料 | 産地 |
---|---|
ほうれん草 | 宮崎県産 |
ごぼう | 鹿児島県・北海道産 |
かぼちゃ | 北海道産 |
れんこん | 山口県産・愛知県産・佐賀県産 |
人参 | 長崎県産・北海道産 |
スウィートコーン | 北海道産 |
甘藷(品種:さつまいも) | 鹿児島県産・熊本県産・宮崎県産 |
甘藷(品種:安納芋) | 鹿児島県産・熊本県産・宮崎県産 |
甘藷(品種:紫芋) | 鹿児島県産・宮崎県産 |
生姜 | 鹿児島県産 |
小松菜 | 宮崎県産 |
ブロッコリー | 鹿児島県産・宮崎県産 |
明日葉 | 山口県産・鹿児島県産 |
レモン | 広島県産・愛媛県産 |
柚子 | 高知県産・鹿児島県産 |
ファインパウダーは原料に全て国産野菜を使用しています。このためお客様に安全なパウダーをご提供する事が可能です。写真は山口市内の明日葉畑です。このように大切に育てられ収穫された野菜がファインパウダーとなるのです。
産地から送られてきた国産野菜は、新鮮な内に私たちの山口工場で加工します。
原料野菜の傷んだ部分を取り除き、付着した虫などを完全に取り除きます。根菜類は付着した泥を綺麗に洗い落とした後にトリミングします。
野菜専用スライサーを使用して、乾燥処理に適したサイズにカットします。
水槽型洗浄機を使用し、空気でバブリングしながら連続的に水洗いすることで、野菜に付着しているごみなどを完全に取り除きます。
※泡はバブリングによるものです。もちろん、洗剤は使用していません。
大阪府立大学の宮武教授(当時)と共同開発した、過熱水蒸気殺菌機で殺菌します。
※カットした野菜に高温の過熱水蒸気を当てて殺菌します。
熱風乾燥機を使用して、水分が8%以下になるまで乾燥させます。
乾燥させた野菜を気流式粉砕機で微粉砕加工します。気流により素材同士がぶつかり合い、およそ10ミクロンまで細かくなります。
※10ミクロンは100分の1ミリ。舌にのせると溶けるような食感です。また、気流で粉砕するので、素材の温度が上がらないため、栄養素を壊すことなく微粉砕することが出来ます。
一般生菌数などのチェックと規格どおりのレベルまで粉砕できたかの検査を行います。
出来上がった粉末を計量しながら、アルミ・ラミネート袋に充填します。次に有機物系の脱酸素剤を入れた後すぐにアルミ・ラミネート袋をヒートシールで完全密封し、賞味期限を印字します。
X線異物検査機とアルミ・ラミネート袋専用の金属検出機で異物の混入が無いことを確認します。
こうして安心安全な野菜パウダーを皆様にお届けしています。
※『野菜パウダー』の製造過程を、『明日葉パウダーの開発』紹介ビデオ
で観て頂くことができます。
私たちはお客様に安心・安全な食品をお届けするため、「国内産原料100%」にこだわった製品作りを行っています。
契約栽培を中心にした露地栽培の新鮮野菜を原料として調達し、野菜専用工場で数十ミクロンのレベルまで微粉砕しています。
消化吸収性の向上(熊本県立大学 環境共生学部での研究)
熊本県立大学環境共生学部との共同研究において、微粉砕することにより表面積が大きくなり消化吸収性が向上することが判明しました。
この研究成果は、「第51回日本栄養改善学会学術総会」「第59回日本栄養食糧学会九州・沖縄支部大会」にて発表しました。
食感向上・新食感
一般的に20~30ミクロンまでが舌で粒としてとらえられる大きさと言われています。そのため、平均粒子径20ミクロン以下にまで微粉砕すると、まるで舌の上で溶けるような食感が得られます。
添加量の削減
他の素材とのなじみも抜群によく、少ない添加量で色鮮やかな商品が作れます。このため、容易に商品に付加価値をつける事が可能になります。
平均粒子径(D50%):10.34μm (ミクロン)
業務用として1kg入りと100g入り、小売用として40g入りなどを取り揃えています。
また、大量に使用されるお客様用に業務用5kg包装にも対応可能ですのでご相談ください。
アルミ・ラミネート袋を使用しています。酸素・光・水蒸気を遮断するため、大変保存性に優れています。未開封状態では常温で2年間の長期保管が可能です。
開封口はジップタイプを採用していますので開閉に大変便利です。
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